仕事を教え合う環境になっていますか?

質問3:

仕事を教え合う環境になっていますか?


解説:

どうやってチームの雰囲気を良くするか。それには改めて小学校の教室の良さを取り戻すことです。例えば、「学級委員長」は一人ですが、各人はそれぞれ「〇〇係」という役割も持っていたと思います。だから新入社員にも、何らか役割を担わせることは可能でしょう。

あるいは学校では毎日、「朝の会」「帰りの会」があって、何らかの話し合いが行われていたと思います。これもチームの「朝礼」や「反省会」のような形にして取り入れることができるでしょう。これらは形式的なアプローチですが、もっと本質的に小学校を目指すなら教え合いをすることです。

職場のチームなら、メンバーに当然ながら能力差があります。その部分を放置すると、仕事の遅い人だけが残業したり、逆に能力の高い人に仕事が集中したり等、チームのバランスが崩れてしまいます。

しかし、周囲の進捗状況が見えれば、自分のペースも分かります。仮に遅れていればチームに迷惑をかけていることも分かるので、スピードアップする方法を考えるはずです。そうすると周囲の仕事の早い人から学ぶのがもっとも手っ取り早いですよね。そこに教えたり、教えられたりという関係が生まれます。ここでチームの強みが発揮されます。

とりわけ注力して教えるべきは、チームが蓄積してきた経験値です。例えばマニュアルのようなものがあるなら、それを渡せば済むことが多いでしょう。だけど文章化できないような仕事の進め方や、暗黙知や、不文律などもあるはずです。それをいかに早く若い人に移動させ、将来に承継してもらうか、あるいはそのシステムをつくるかが、チーム力を左右します。

役職に関係なく、分かる人から分からない人へ、できる人からできない人へ、アドバイスや情報提供が縦横無尽に行われるチームは、教え合いのないチームと比べて活気がまるで違います。

参考図書:学習する組織(ピーター・M・センゲ)、人はチームで磨かれる(齋藤孝)


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