インターンシップ参加学生の43.7%が参加企業に入社

新卒採用の厳しさが増すと共に、インターンショップの重要性が年々増しています。そこで今回はリクルート就職みらい研究所の「就職白書2024」のデータを引用しながら、その状況について見ていきます。

[厳しさを増す新卒採用の充足状況]
2024年卒採用の企業の充足状況ですが、「採用予定数を充足できた」企業は前年比▲4.3ポイントの36.1%に止まっています。その結果、「計画よりかなり少ない」が24.6%に急増しており、多くの企業において新卒採用が非常に厳しい状況にあることが分かります。

[学生の活動状況]
これに対し、売り手市場の中、学生の就職活動への活動量は減少しており、「プレエントリー(企業・各種団体等への個人情報提供)」は平均28.12社(前年比▲2.86社)、「エントリーシートなどの書類を提出」は平均12.71社(前年比▲3.31社)に止まっています。企業としてはそもそもエントリーさえしてもらうことができず、当然に採用できないという状況に陥っていることがよく分かります。

ここにおいて重要性が増しているのが、インターンシップ・1day仕事体験です。これらへの参加状況(学生調査)を見ると以下の結果が出ています。

参加割合:74.2%
参加社数:7.30社(文系8.15社、理系6.02社)
参加期間:半日48.7% 1日70.1% 2日~5日未満39.2% 5日~2週間未満13.5% 2週間~2か月未満3.9% 2か月以上2.2%

このようにエントリー数が減少する一方で、インターンショップへの参加は増加していますが、彼らの入社動向を見て見ると、43.7%が「インターンシップ・1day仕事体験参加企業・各種団体等に入社する予定」となっています。つまり、74.2%の学生がインターンシップに参加し、そのうち43.7%がその企業に入社する訳です。このように考えると、まずは学生がインターンシップに参加する7.30社の中にまずは入ることが採用を効果的に進めるための絶対条件であると言うことができるでしょう。

こうなってくると人事のリソースが少ない中小企業では、苦しい戦いになることは明らかです。新卒初任給の急速な上昇も相俟って、新卒採用が極めて難しい時代になってきています。改めて自社の人事戦略の明確化と現実的な人材確保方針の議論が求められます。


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