今春入社の新入社員の33.4%が「辞めたいと思ったことがある」と回答

新卒採用は激戦であり、採用予定数に対する充足率も低下を続けてくれています。そんな中、入社した新入社員はいま、どのような意識で仕事をしているのでしょうか。

マイナビの「新入社員の意識調査(2024)」の内容を見ていきたいと思います。

なお、この調査の対象は、2024年卒の新入社員で有効回答数:800名(内訳:22歳~23歳の男性400名、女性400名)となっています。調査時期は6月ですので、入社して2ヶ月が経過したタイミングの大卒新入社員ということになります。

(1)今の会社を辞めたいと思ったことはありますか?
3.4% 辞めたいと思ったことがあり、転職活動をしている
30.0% 辞めたいと思ったことはあるが、特に転職活動はしていない
66.6% 辞めたいと思ったことはない

このように33.4%の社員が、入社2か月のタイミングで「辞めたいと思ったことがある」と回答しています。

(2)今の会社であと何年くらい働くと思いますか?
[全体]
25.9% 3年以内
16.9% 4~5年くらい
12.1% 6~10年くらい
7.6% 10年以上
18.8% 定年まで
18.8% 分からない

[男性]
18.5% 3年以内
14.5% 4~5年くらい
13.0% 6~10年くらい
8.8% 10年以上
25.5% 定年まで
19.8% 分からない

[女性]
33.3% 3年以内
19.3% 4~5年くらい
11.3% 6~10年くらい
6.5% 10年以上
12.0% 定年まで
17.8% 分からない

このように男女で大きな差が見られ、女性は52.6%が5年以内の退職を新入社員のタイミングから想定しているという結果となっています。

(3)退職検討経験者と非検討者の仕事内容の違い
このように多くの新入社員が早くも退職を検討している状況にありますが、その仕事の内容に差があるのでしょうか。退職検討経験者と非検討者の仕事内容の違いで差異が大きいものの上位5つを取り上げると以下のようになっています。

■仕事内容が向いている
  差異 △17.1Pt 経験者10.1% 非経験者27.2%

■身に付けるべき仕事が明確である
  差異 △13.9Pt 経験者37.5% 非経験者51.4%

■職場で求められる人材像が明らかである
  差異 △10.0Pt 経験者20.6% 非経験者30.6%

■目標としている上司や先輩がいる
  差異 △9.6Pt 経験者36.2% 非経験者26.6%

■配属当初と比べて成長したと感じる
  差異 △8.3Pt 経験者27.0% 非経験者35.3%

このように考えると、仕事の内容やそこで求められる人材像を明確にし、配属当初から成長を感じさせるような環境を作ることが定着という観点からも重要であることが分かります。

人材の採用が難しくなる中、既存人材の育成を進めるため、人事制度・教育制度の整備を進める企業が増えていますが、そのような取り組みは社員の定着にも有効であり、その環境整備が求められます。


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