新卒採用が非常に難しい状況が続いており、初任給も上昇を続けています。
その最新の状況を東京商工会議所の「新卒者の採用・選考活動動向に関する調査」から見ていきましょう。
主要な調査項目の回答は以下のようになっています。
■2025年新卒者の採用環境(採用市場)をどのように感じますか
69.9% とても厳しい採用環境である(採用がとても困難)
28.8% 多少厳しい採用環境である(採用が多少困難)
1.3% まあまあ良い採用環境である(多少採用しやすい)
0.0% とても良い採用環境である(とても採用しやすい)
■2025年新卒者の採用計画人数に対する2024年9月末時点の充足率
19.9% 0%
14.3% 1%~29%
13.3% 30%~49%
17.6% 50%~69%
22.9% 70%~99%
8.6% 100%
12.0% 100%超
■2025年新卒者の初任給引き上げの実施状況
53.5% 初任給を引き上げた(引き上げる予定)
25.9% 初任給は据え置いた(据え置く予定)
0.3% 初任給を引き下げた(引き下げる予定)
18.7% 未定、分からない
1.6% その他
■2025年新卒者の初任給引き上げ率
6.0% 1.0%未満
20.8% 1.0%以上2.0%未満
14.9% 2.0%以上3.0%未満
13.1% 4.0%以上5.0%未満
13.1% 5.0%以上
20.8% 未定、分からない
このように充足率50%未満の企業が47.5%に上り、来春の初任給も53.5%の企業で引上げ予定であることが分かりました。これらの水準はほぼ1年前と同じ状況ですので、来春も大卒で9,000円程度の初任給の引き上げが予想されます。初任給の上昇により、先輩社員とのバランスなど様々な問題も発生しているのではないかと思います。初任給の引き上げが既存社員の不満を高め、退職を誘発することがないよう、慎重に対応を進めましょう。
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