アルムナイ採用の実績がある企業は3割超

人材採用をめぐる環境が厳しさを増す中、アルムナイネットワークの構築に取り組む企業が現れ始めています。

アルムナイネットワークとは、企業と企業を退職した元従業員(アルムナイ)で形成されるコミュニティを指すものですが、今回は『月間総務』にて行われた「アルムナイについての調査」の結果を見ていきたいと思います。

今回の調査によれば、アルムナイ採用制度(再雇用制度)の有無について回答した企業のうち、「制度があり、再雇用の実績がある」が32.8%、「制度はあるが実績がない」が2.6%、「制度はない」が64.7%という結果となりました。

このうちアルムナイ採用制度がある企業へ、1度退職した社員の再雇用を積極的に行う理由について尋ねたところ、「即戦力として活用できる」が85.4%で最多、次いで「既に社内文化に馴染んでいるから」と「人材不足を補うため」がそれぞれ58.5%と続いています。

一方で、現在、アルムナイネットワークを構築しているか尋ねたところ、構築している企業は10.3%にとどまりましたが、これらの企業へアルムナイネットワークのメリットについて尋ねたところ、「再雇用の機会創出」が71.6%と最も多く、次いで「リファラル採用」50.9%、「他社での経験のフィードバック」35.3%となったということです。

また実際にアルムナイネットワークで実施している施策は、OB会の開催、退職者への社内報送付、メールなどで定期的に情報提供、同窓会を会社設備にて不定期開催といった回答が寄せられていました。

今回の調査からは、アルムナイという概念そのものがまだ社会には浸透していないものの、既にネットワークを活用することで「再雇用の機会創出」や「リファラル採用」など、メリットを採用活動へ活かしている企業も出てきていることがわかります。採用をめぐる環境が非常に厳しくなる中、アルムナイネットワーク構築はひとつの有力な人材獲得施策となっていきそうです。

 

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