「優秀な人ではダメなんだよ!」
ある会社の社長さんは、いつもこんなことを言っています。
その社長さんは、部下が長く働いてくれることはもちろん、みんなが自発的に行動し、リーダーに成長することを望んでいます。学歴や経歴にこだわらず、一生懸命働く部下のポテンシャルを引き出したいのです。
社長さんは、部下の育成を研修会社などに依頼したことがありました。しかし、部下のモチベーションは持続しませんでした。なぜなら、講師たちは一流企業出身でしたが、彼らの優秀さが逆に部下を理解する障害となってしまったのです。
社長は、『悩んでいる他人の気持ちが分からないのかもしれないなぁ…』とつぶやきました。
社長さんは、これまでの経験から、会社はエリートの寄せ集めじゃないし、一般論を並べ立てた講習では人の心は動かせない、優秀な人を雇い高い給与を払うにも限界がある思いました。だから、平凡な部下で非凡な結果を出すしかないと考えるようになったのです。
こうした経験から社長さんは、「優秀な人ではダメなんだよ!」が、口ぐせになりました。
ある日、社長は表参道で「ある社労士」と出会いました。彼は、『経営とは、人が人の為にする人の経済活動だよ。』と言いました。
この言葉にハッとした社長は、まさにこれこそが自分の求めていた経営の定義だと感心しました。
社長は家に帰ってから、ある社労士のプロフィールをホームページで調べてみました。すると、彼の落ちこぼれだった過去が記されています。それだけではなく、あるコンプレックスが原因で人間関係に苦しみながらも、弱みを強みに変えてきた驚くような経歴が書いてあります。
社長は、常識に縛られていては大切なものは見えないと思いました。常識にとらわれていては、常識通りのことしかできない。みんなと同じような結果しか出ないに決まっている!
ある社労士のホームページを読み進めるうちに、二度とない人生に後悔したくない、挑み続けたいと思うようになりました。そして自分と部下、会社の可能性を信じるようになりました。
未来を変えるためには、今すぐ行動する必要があると思った社長は、ある社労士のホームページから相談を申し込みました。まさにその時です!社長は、起業したときの夢が心の奥で叫び続けていることに気がつきました。
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