経団連の要請では6月1日が大学新卒者の採用選考活動開始日とされていますが、各種調査によれば既に7割の学生が内定を得ているとの話も聞かれます。人材不足を背景にこのように加熱する新卒採用ですが、各企業の採用計画人数も増加しているようです。そこで今回は東京商工会議所の「2024年新卒者の採用、インターンシップに関する調査」の結果を見てみることにしましょう。
これによれば、「2023年新卒者の採用人数」と比較した「2024年新卒者の採用計画人数」の変化については以下の結果が出ています。
大幅に増やす(50%以上) 9.7%
増やす(20%以上50%未満) 27.0%
同水準(同数・20%未満の増減) 54.0%
減らす(20%以上50%未満) 1.7%
大幅に減らす(50%以上) 0.4%
採用予定なし 0.4%
未定 2.1%
このように大幅に増やすと増やすの合計、つまり前年度よりも20%以上採用人数を増やすという企業が36.7%にも上っています。このような環境を背景に、「希望者が集まらない(69.6%)」、「求める人材からの応募がない(54.4%)」といった課題が挙げられています。
最近は一部の企業による初任給の大幅な引き上げも進められており、新卒採用は更なる激戦という状況になっています。転職の増加、更には政府によるその促進政策という環境を考慮した上での採用戦略の見直しが求められます。
▼採用と定着のパートナー!
▼私が社労士であるワケ!
https://saitoh-jimusyo.com/profile/