質問46:
失敗の経験をプラスに転じていますか?
解説:
日々の仕事の中で、失敗することは少なからずあります。それ自体はネガティブかもしれませんが、問題はその後の対処です。チームがバラバラになる危険性がある一方、見方によってはポジティブに捉えることもできます。成否を分けるのは、失敗をチームづくりのプロセスに組み込めるかどうかです。
チームとして何かで失敗するということは、そこに共有経験が積み上がることを意味します。それを踏まえることで、かえってチームの結束力が高まることはよくあります。勝ちつづけた経験より負けた経験のほうが、痛みを共有した分、実はインパクトとして大きいからです。まして、その状態から立ち直って次に勝ったとすれば、その感動はひとしおです。
ところが会社組織の場合、失敗はうやむやにされることがあります。これから企画を立ち上げようという段階では大いに盛り上がるが、それがうまくいかなくなると、まるで箝口令(かんこうれい)が敷かれたかのように話題にされなくなります。その気持ちも分かりますが、ちょっと傷口に塩を塗るような作業をしてみる価値はあるかもしれません。
例えば、何かのプロジェクトで失敗または撤退したなら、反省会のような飲み会を開くのもいいでしょう。終わった話だから暗くなる必要はありません。意見交換をすれば、失敗が1つの経験知として蓄えられるのではないでしょうか。失敗を経験し、「これはでは駄目だ」とわかる瞬間がアイデアを生むチャンスになると思います。
あるいは想定外のトラブルを抱えたとき、チームで協力してリカバリーしたとすれば、必然的に結束力は高まります。責任感と緊張感を持つし、お互いの存在の有難さにも気づけるからです。作業そのものだけではなく、人間関係にまでプラスに作用します。
たしかに失敗やトラブルは痛みをともないますが、それを知っている者同士だから、心情的に分かり合える部分があります。それが、チームの成長プロセスの一つになり得るのです。その“チャンス”を逃さないためにも、むしろ失敗経験について積極的に語り合える場をつくるべきでしょう。
参考図書:学習する組織(ピーター・M・センゲ)、人はチームで磨かれる(齋藤孝)
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