メンバーの異変に気づいていますか?

質問48:

メンバーの異変に気づいていますか?


解説:

ストレス社会への対処策としてチームで何ができるのか。それはお互いに依存し合うような関係をつくるということではないでしょうか。

精神科医の和田秀樹氏は、アメリカ社会が個人に「自立」を求める一方、カウンセラーや精神分析医が多い現状を指し、「『人に依存することなく生きていきなさい』という要求には、かなり無理があることを物語っています。アメリカ型の自立はメンタルヘルスの視点から見ると、“病巣”と言っても過言ではないでしょう」と指摘しています。

また、そういうアメリカ型社会を目指そうとしている日本に対しても、以下のように警告を発しています。

ひるがえって日本企業です。メンタルヘルスを考慮せず、精神的なサポートを欠いたままの状態で、いたずらにアメリカ型の自立を形式的に真似ることには、大きなリスクが伴うことを覚悟しておく必要があると思います。精神分析の世界では、自立を人間の精神的発達の目標に掲げることはすでに時代遅れになっています。

これをチームの問題として落とし込むなら、お互いの距離感をどこまで縮められるかという話になります。机を並べているだけでは、一向に縮まりません。例えば、お互いにメンタル面に気遣うことはあるだろうか。あるいはメンタルな問題を抱えるメンバーについて、チーム内の誰かが把握しているだろうか。最近無口になったとか、表情が硬くなったとか、増えてきたといったことはないだろうか。

こうしたことをメンバーが感知していなかったとすれば、やはりチームとして問題があったと言わざるを得ません。日ごろから周囲にいるのだから、まず気づくことが大事です。その上で、辛い思いをしているようなら、何らかの手を差し伸べる。それが人間同士の集団というものです。

参考図書:学習する組織(ピーター・M・センゲ)、人はチームで磨かれる(齋藤孝)


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