メンバーの家庭の事情を把握していますか?

質問57:

メンバーの家庭の事情を把握していますか?


解説:

チームのメンバーが、仕事とは直接関係のないプライベートの部分で問題を抱えていることがあります。例えば、夫婦が離婚の危機にあるとか、子どもが病気で入院するといったケースです。それによって、仕事に支障をきたす場合もあります。

それに対し、チームとして「職場とは関係ない」「プライベートのことはプライベートで処理して」という姿勢をとることも、一つの合理的な選択肢です。本人としても、そのほうがありがたい場合もあるでしょう。

だが一方で、その窮状をメンバー全員が把握し、必要に応じてフォローし合うという姿勢があってもいいと思います。子どもや親の世話が大変なら、遅刻や早退を認めて全員でカバーする。その代わり別の誰かが大変なときには、率先して助ける。無理をして働き続けて家庭にも仕事にも支障をきたすより、あるいは理由を明かさないまま早退して同僚に不信感を与えるより、結果的にプラスになるでしょう。

この点については、欧米のほうが進歩的です。プロスポーツの世界でも、主力選手が家庭の事情を理由に戦線を離脱することはよくあります。それも負い目を感じつつという感じではなく、チームの暗黙のルールとして認められています。仕事より家庭を優先するのが、当たり前の価値観なのです。

ところが日本の会社の場合、「プライベートと仕事は別」「家庭の事情を言い出したらキリがない」という感覚が根強いです。一方で「家族主義」を標榜しながら、意外にプライベートに関する許容範囲は狭いのが現実です。

たしかに昭和の時代には、「家庭を顧みずに仕事に邁進する父親」のような姿が一般的だったかもしれません。しかし、もうこんなイメージは時代遅れです。子どもの面倒であれ、親の世話であれ、夫婦で分担するのが主流です。職場もそういう前提で対応しなければ、働きにくくなるだけです。

参考図書:学習する組織(ピーター・M・センゲ)、人はチームで磨かれる(齋藤孝)


やる気の問題を解決!従業員20名までの会社御用達の社労士事務所
労使の橋渡し役 斎藤社労士事務所
生産性を上げ、離職率を下げるチームづくりを応援します!

離職率の改善、生産性の向上、労働問題の抑止、職場の良好な人間関係、やる気・モチベーション、職場のコミュニケーションなどの問題は承認で解決します。まずはこちらの無料動画をお受け取りください。
https://saitoh-jimusyo.com/offer/

コツコツ学びたい方はメルマガから!
http://www.mag2.com/m/0001693948.html

関連記事